外国人と手軽に言語交換ができるSNS “Interpals”を使ってみよう
こんにちは。現役英語教師のサーです。
今回は、前の記事でご紹介したInterpalsというSNSについて詳しくお伝えします。
1 Interpalsとは
全世界に約400万人の利用者がいる言語交換を目的としたSNSサイトのことです。
メールアドレスまたはFacebookアカウントがあれば誰でも登録ができ、無料で利用できます。
inter- という接頭辞(語句の頭につける文字のかたまり)は、「相互に、…の間」という意味を表し、Internet(インターネット)やinternational (国際的な)という単語でお馴染みです。
palという単語は「友達、仲間」という意味を持ちます。
これらの意味を組み合わせたintepalsという名称は「インターネット上で世界中の人々と交流できる」サイトであることを表しています。
誰でも利用できますが、英語を読み書きするある程度のスキルがもちろん必要です。
基本的に全て英語表示のサイトですので、プロフィールは英語で入力し、その他機能を利用する際も全て英語で表示されます。
しかし、複雑な英文や難しい単語が使われているわけではありませんので、基礎的な英語力で十分対応できます。
2 主な目的
Interpalsの主な利用目的はLannguage Exchange(言語交換)です。
自分の母国語以外の言語を学んでいる人が、その学習中の言語を母国語としている人と知り合いになり、メッセージなどのやりとりを通じてお互いにその言語を教えあったりすることができます。
例えば、あなたが英語を学習中で、英語が母国語である外国人と知り合いたい場合、逆に日本語を勉強している英語話者を検索することができる機能があります。
もちろん、日本語や英語だけでなく、世界各国あらゆる言語話者がたくさん登録しているので、さまざまな言語を設定して検索が可能です。
3 実際に使ってみて
世界中にかなりの登録者がいますので、案外すぐに日本人に興味がある外国人からアプローチが来ます。
また、「あしあと機能」(自分のプロフィールページを見た人を表示する機能)によって自分に興味を持ってくれている人がわかるようになっていますので、こちらからメッセージを送ってみることも可能です。
しばらくメッセージのやり取りが続けば、個人的なメールアドレスなどの交換にいたり、Interpalsを通さなくてもやり取りが続けられるようになります。
私も実際に使っていた頃がありましたので、使用感や注意点をお伝えします。
✔︎ 本当にすぐに友人が見つかる
意外かもしれませんが、日本語を勉強したいと思っている外国人が結構います。
その中にも日本語を教えてくれる語学学校などに通わずに独学で学んでいる人が多く、「本やテレビ番組、インターネットで勉強はしたけど、本当に使い方が合っているのかどうかを確かめたい」という人がInterpalsを使って日本人を探しているようです。
以前、日本語を教えて欲しいというイタリア人とやりとりをしていました。
なぜ日本語にそんなに興味があるのかと聞いたところ、「幼い頃から日本のアニメを観て育ったから、それがきっかけで日本が大好きになり、いつか日本に住みたいから日本語を勉強している」と言っていました。
日本のサブカルチャーの威力を思い知ったものです。
✔︎ 英作文の力が伸びる
相手に質問したり、相手から質問されたりというやりとりが当然ながら全て英語で行われますので、メッセージのやりとりが始まると英作文の力が想像以上に鍛えられます。
相手に返す英文を考えていると、「あれ?これは英語ではどんな表現を使えばいいんだろう?」という疑問が多々浮かんできます。
そんなときに、インターネットや辞書などを駆使してネイティブに伝わるような表現を探して、実際に相手とのやり取りの中で使ってみるのです。
そしてきちんと伝われば、自分の中に表現としてストックしていきましょう。
このようなやりとりを続けると、表現力が格段に伸びていきます。
英作文の力を伸ばすために、よく「英語で日記をつけましょう」と言いますが、日記の英文はどうしても一方的になりがちです。
実際に外国人を相手にお互いにメッセージを送り合うほうが「生きた英語」を学ぶことができて、学びがいもあります。
✔︎ 言語交換が目的ではない人も少なからずいる
インターネット上でメッセージをやり取りするようなサイトにはありがちな話ですが、やはりInterpalsも例外ではなく、言語交換以外の目的で登録している人もいます。
そのような人に関わらないようにするためには、プロフィールページをよく読むことが重要です。
プロフィールページにきちんと“I would like to learn Japanese.”という感じで、はっきりと言語交換が目的であることを書いていたり、“I’m not here for flirting or romance.” などという一文で「恋人や浮気相手を探しているわけではありません」とキッパリ宣言をしている人であれば、やりとりを始めてみても問題ないと思われます。
しかし、プロフィールページに書いていることが全て本当のことではない可能性もありますので、メッセージのやりとりをしていて「やっぱり何か変だ」と感じることがあればすぐにやりとりをやめたほうが無難です。
ただ、相手が外国にいるということを考えると、実際に会って何かのトラブルに巻き込まれたりすることは起こりにくいと思いますが、万が一ということもありますので用心してくださいね。
まとめ
Interpalsは登録者も多く、日本にいても気軽に外国人と知り合うことができるサイトです。
外国人の友達を作ると日常的に英語を使う場面が自然と増えてきます。
その結果、英語力向上も期待きますし、英語学習に対するモチベーションも上がります。
日本にいながら英語を使う環境を作り出したい人は、ぜひ外国人の友達作りにチャレンジしてみてください。