今日から英語の勉強を始めよう!勉強の前にまずは揃えておきたい学習アイテム【インプット編】
こんにちは。現役英語教師のサーです。
「英語」と聞くと、学生の皆さんにとっては「勉強」というイメージが強いかもしれませんが、世界の多くの国々では英語は日常的に話されている言葉でもあります。
私たち日本人にとっての日本語と同じです。
でも、その日本語も、あっさりと話せるようになったわけではなく、長い時間をかけてだんだんと話せるようになってきたはずです。
ひらがなやカタカナ、漢字などの文字を読んだり書いたりするのにも時間がかかりましたよね。
特に漢字については、大人になっても読み書きに苦労するくらい難しいものがたくさんあります。
つまり、英語もそれと同じ言語ですので、言葉である英語を短期間で習得しようとすることは誰にとっても不可能なのです。
しかし逆に考えてみると、早くから取り組み、時間をかけてじっくりと学び続けていけば、それだけ早く結果が出せるということでもあります。
「よし!始めよう!」と思ったその時からぜひ英語学習の取り組みを始めていきましょう!
でも、「始めると決心したものの、何から始めたらいいかわからない」という方のために、今回は英語のインプット学習のために最初に揃えておきたい学習アイテムについてお伝えします。
★学習アイテム1
標準レベルの単語集
言うまでもありませんが、単語の知識は長文問題や文法問題に必要不可欠です。
書店に行けば、たくさんの単語集が並んでいます。
中には基礎・標準・応用などレベル別で販売されているものがあります。
選ぶ際は次のようなポイントを参考にしてください。
✔︎ 1000〜1500語くらいの単語が収録されたものを選ぶ
単語とその派生語(語尾が変化して意味や品詞が変わったもの)を同時に学べるものが効率的です。
1500語以上収録されているものもありますが、単語数が多すぎると途中で挫折してしまうこともしばしば。
まずは1冊に集中して取り組みましょう。
✔︎ 音声CDや音源のダウンロードサービスが付属しているもの
読めない単語は書いたり意味を覚えたりできません。発音・スペル・意味は常にセットで単語を覚えていきましょう。
中には音源が別売のものがあるので注意してください。
✔︎ 例文やフレーズなども載っているもの
その音声もあればさらに良し!シャドーイングなどの音読練習に活用すればリスニング力向上も期待できます。
詳しくは下の記事を参照!
✔︎ おまけが付いているもの
暗記用赤シートのおまけは大定番ですが、最近は購入者特典として単語学習アプリがダウンロードできる単語集も増えてきています。
スキマ時間の活用に役立てましょう!
✔︎ 持ち運びやすいサイズのもの
単語集はスキマ時間の学習にも欠かせないアイテムです。
外出するときにも持ち歩きたい1冊ですので、分厚すぎず、大きすぎず、常に持ち運ぶ前提のサイズがいいですね!
★学習アイテム2
英文法の参考書
文法=文を組み立てるときの法則です。
英語を学ぶには日本語と英語の違いを意識しながら文法をきちんと理解することが大切です。
高校入学時に学校から指定されて購入した参考書がある場合はそれを使ってもいいと思います。
新たに書店で購入する場合は、必ず中身を読んでみて自分に合ったものを選びましょう。
文法参考書もバリエーション豊富に出版されています。
ただし、参考書で解説されている英文法は大体どれを買っても同じ内容の文法項目ですので、何冊も購入するものではありません。
つまり、1冊買ってしまえば、もうその1冊で十分文法学習はカバーできるのです。
その1冊と長く付き合っていくことになりますから、どうせなら自分のお気に入りの1冊を選びたいですよね。
次のポイントを参考に、複数の参考書を比較して、自分の好みの1冊を見つけてください。
✔︎ 例文が豊富なもの
例文をマスターすることが英文法をマスターすることにつながります。
文法の解説だけでなく、その文法を使った例文が豊富なものを選びましょう。
✔︎ イラストや図を使って説明されているもの
ここで言うイラストとは挿絵のことではありません。文法を解説するためのイラストのことです。
英文法の中には、イラストや図があった方が理解が深まる文法事項も多数あります。
例えば現在完了形・過去完了形や前置詞などの文法がそれに該当します。
それらのページを開いてみて、パッと見て理解しやすいイラストや図を使っている参考書を選んでください。
✔︎ 文章や見た目が自分の好みに合っているもの
解説のスタイルやレイアウト、見た目などが自分の好みに合っているかも大事なポイントです。
ずっと使い続けたい1冊を選びましょう。
★学習アイテム3
英作文用の基本例文集
参考書を読んで文法について理解したら、次はその文法を使ってどのような英文が作れるのかを例文を通して学びます。
参考書にも例文は載っていますが、そちらは文法を理解してもらうためだけの英文ですので、比較的シンプルでわかりやすい例文です。
一方、例文集の例文には、文法だけでなく単語や熟語、構文なども含まれていて、参考書の例文よりもレベルアップした例文がたくさん収録されています。
それらを使って文法の理解を深めていけるだけでなく、いろいろな表現を学ぶことで英作文の土台作りにもなるのです。
次のような流れで例文集を使って学習します。
英文法の参考書と併用すると効果がアップします。
① 英文法の参考書で文法を理解
↓
② 例文集のうち、学習した文法を用いた例文を理解
例文集の例文に含まれている単語の意味や英文の仕組みなどを前もって理解しておきます。
ここで、少しでも文法が理解できていなければ、先に進んではいけません。
残念ながら例文集に十分な文法の解説はありません。
もし英文法の理解が不十分だと感じたら、再び英文法の参考書に戻り、もう一度理解し直すようにしてください。
↓
③ 例文を暗記
その例文を見なくても読んだり書いたりできるようになるまで、繰り返し練習しましょう。
その例文について、文法や単語の意味などを理解した上で暗記することが大前提です。
そうすれば、日本語訳と英文がしっかりと結びつき、表現したい日本語を英語に直すことができるようになります。
瞬時に例文が口から出てくるようになるまで、徹底的に反復練習をしてください。
★学習アイテム4
紙の辞書と電子辞書
以前、別の記事でお伝えした通り、紙の辞書と電子辞書にはそれぞれメリット・デメリットがあります。
持ち運びに便利な電子辞書は学校で使い、自宅での学習では紙の辞書も活用するなど、両方を使い分けると効果的な英語学習ができます。
電子辞書は高価なものですので、まだ購入されていない方もいるかもしれません。
しかし、持っていれば格段に勉強の効率がアップしますので、ぜひ購入してください。
電子辞書は家電量販店で購入できます。
たくさんの機種が並んでいますが、どの電子辞書にも相当な数の辞書が収録されていますし、ほとんどの電子辞書に発音機能や手書き入力認識機能が備わっていますので、どの機種もそんなに差はありません。
次のポイントひとつを意識して選んでください。
✔︎「学生向けモデル」の電子辞書を選ぶ
「学生向けモデル」「社会人向けモデル」「資格検定試験モデル」など複数のモデルがあり、それを使う人の年代や使用目的によって収録されている中身が異なります。
「学生向けモデル」には、英和・和英・英英辞書などの英語関連の辞書だけでなく、古語辞典や社会科目(歴史や現代社会)の用語集、物理・化学・生物事典、数学公式集、百科事典など、高校や大学で役立ちそうな辞書や参考書が豊富に収録されています。
1台購入すれば、高校〜大学卒業まで長く活用できますね。
まとめ
成績を伸ばしていくためには、基本をおろそかにせず、どんなに簡単な内容でも、その知識を確実にインプットしておくことが重要です。
適切な教材を選び、読んだり書いたり音読したり、いろいろな手法でしっかりと頭にインプットすることで、どんな英語の試験問題にも対応できる実力をつけていく土台となります。
手抜きすることなく、地道に学習を積み重ねていきましょう。