英文の作り方を基礎から徹底解説!過去の疑問文と否定文を作ってみよう!【ここで差がつく!文法解説シリーズvol.8】
こんにちは。現役英語教師のサーです。
前回は過去形の英文の作り方についてお伝えしました。
今回は、過去の疑問文と否定文を作ってみましょう。
疑問文と否定文は、相手に何かを質問したり、否定したりするときの英文ですね。
過去形だと、疑問文「〜しましたか」否定文「〜しませんでした」という意味の英文となります。
あまり意識はしていないかもしれませんが、日本語においてもこの疑問文・否定文は日常生活によく用いている文の種類ですね。
これは英語も同じです。意識して探してみると、いろんなところに疑問文・否定文が使われていることに気づくと思います。
長文問題や文法問題の中にももちろん登場しますが、特に会話形式のリスニング問題で疑問文と否定文はたくさん使われています。
皆さんの学校の定期試験にもリスニングの問題があると思いますが、英語検定などの資格検定試験にもリスニングはもれなく出題されています。
そして、2021年に始まる大学入学共通テストもリスニングの配点が100点となり、大学入試においても徐々にリスニングの重要性が高まってきています。
これらのリスニング問題において、相手に何かを質問する形の会話の問題は定番中の定番で、ほぼ間違いなくその会話の中には疑問文が含まれていると考えられます!
疑問文と否定文の作り方が理解できていなければ、当然それらの聞き分けができない可能性がありますので、リスニングの試験の点数に大きく影響してしまいます。
現在の疑問文・否定文に加えて、過去の疑問文・否定文もしっかりと理解して作れるようになれば、聞き取りもできるようになります。
では、疑問文と否定文の作り方を見ていきましょう。
1 過去形の疑問文の作り方
過去の疑問文の作り方も、現在の疑問文の作り方とそれほど違いはありません。
まず、主語の前にDidをつけます。
過去の英文においては、主語によって動詞が影響を受けなかったのと同様に、疑問文でも先頭につける語を主語によって変化させる必要はありません。
どんな主語であっても、過去形の疑問文は文頭にDidを置いてください。
主語の後に続く動詞は元の形のまま置いてください。
そして最後に?マークをつけると「〇〇は〜しましたか」の疑問文が完成します。
動詞を元の形で用いることと最後に?マークをつけることは現在の疑問文を作るときと同じです。
主語によってDo /Doesを使い分ける必要がないので、過去形の方がシンプルですね。
2「〇〇は〜しましたか」の英文を作ってみよう
では、実際に過去の英文を作ってみましょう。今回も、手元に紙とペンを用意してくださいね。
「あなたは昨日彼女と昼食を食べましたか」
この日本語を英語に書き換えてみましょう。
昨日の出来事をたずねていますので、過去形の疑問文ですね。
では、答えを確認しましょう!
過去の疑問文はDidを先頭に置き、その次に主語である「あなた」と「〜を食べる」の動詞を置きます。
「〜を食べる」はeatの動詞を使いましょう。
eatの過去形はedをつけるタイプではなく、ateという形に変化して過去形を作るタイプの動詞です。
しかし、この文は疑問文ですので、過去形にせずに元の形であるeatのままで置いて下さいね。
そして最後に?マークが抜けていないかも確認しておきましょう!
3 過去形の否定文の作り方
過去の否定文の作り方も、現在の疑文の作り方とそれほど違いはありません。
過去の否定文の作り方も、現在の否定文の作り方と同じように、動詞の前に否定の言葉を置きます。
過去の英文の場合、動詞の前にdid notをつけると否定文となります。
動詞の形は過去形にせず、元の形のまま置いてください。
これで、「〇〇は〜しませんでした」の否定文が完成します。
否定文においても、主語のグループを気にする必要はなく、どんな主語であっても過去の否定文はdid notを用いて作ることができます。
そして、動詞は元の形のまま置いてください。
なお、did notの短縮形didn’tもよく用いられますので、覚えておくといいでしょう。
動詞を元の形で用いることとその動詞の前にdid notを置くことで、否定文は完成します。
現在の英文のように、主語によってdo not / does notを使い分ける必要がないので、否定文の作り方も過去形の方がシンプルですね。
4 「〇〇は〜しませんでした」の英文を作ってみよう
では、実際に過去の否定文を作ってみましょう。
「私の母は昨晩夕食を作りませんでした。」
先ほどお伝えしたポイントに気をつけながら、英作してみましょう!
では、答え合わせです。
否定文の先頭は主語である「私の母」からスタートします。
その後には、どんな主語でも動詞の前にdid not(または短縮形didn’t)の否定の言葉を置き、その後に動詞を元の形のまま置きましょう。
この文では動詞は「(料理など)を作る」のcookを用いるといいですね。
cookは語尾にedの形をつけたcookedが過去形ですが、否定文は元の形であるcookのままおいてくださいね。
まとめ
いかがでしたか?
現在の英文だけでなく、過去の英文でも疑問文・否定文が作れるようになりましたね。
現在の英文ほど気をつけるポイントが多いわけではありませんが、やはり慣れるまではうっかり間違えてしまうものです。
「元の形のまま動詞を置く」など、英文を作るときに気をつけるべきポイントをひとつひとつ確認しながら、ミスを確実に減らしていきましょう!
そしてたくさん練習を重ねていけば、ミスすることなくスラスラと過去形の疑問文や否定文が作れるようになるでしょう!
過去形の疑問文や否定文をしっかりとマスターしておけば、長文問題や文法問題はもちろんのこと、特にリスニングや英作文でその効果が実感できるはずです!