動詞完全マスターへの道!疑問文と否定文を作ってみよう!【ここで差がつく!文法解説シリーズvol.6】
こんにちは。現役英語教師のサーです。
前回の記事では、基本の文の作り方をご説明いたしました。
今回は、相手に何かを質問したいときの疑問文と、「〜しません」と否定を表す否定文の2種類の英文の作り方について解説します。
疑問文は何かを質問するときの英文ですので、特に会話の場面ではよく使われます。
例えば、外国人の方と仲良くなりたいとき、疑問文を使っていろいろな質問ができれば、相手とすぐに仲良くなれますよね!
他にも、疑問文が使いこなせたら、あなたが外国に行ったときに知らない土地で分からないことがあっても、誰にでもすぐに質問することができますから、心強いですよね!
また、否定文も大切な文のひとつで、誰かに質問されたとき、その答えが"No"だった場合、それに続く文を作れるようになります。
自分の否定の意思をハッキリと相手に伝えることができるようになるのです。
例えば、海外旅行に行ったときに怪しい人に話しかけられたりしたら、キッパリとお断りする英語力があれば頼もしいですよね!
この疑問文と否定文に前回お伝えした基本の英文も加えて、この3種類の文がしっかりと作れるようになれば、これからどんな応用的な英文にも対応できるようになります!
しっかりと確実に理解しながら進みましょう!
では、実際に作り方をみていきましょう。
1 「〇〇は〜しますか」の作り方
「〇〇は〜します」の普通の英文を「〇〇は〜しますか」の疑問文をに書き換えるには、以下のような手順を英文に加える必要があります。
では、前回の例文「毎朝、朝食にご飯を食べます」の日本語を、疑問文「毎朝、朝食にごはんを食べますか」にしてみましょう。
まず、文の先頭にDo/Doesをつけますが、どちらをつけるかは判断が必要です。
どちらを選ぶかは、主語によって変わります。また赤い枠の3つのグループを思い出してください。
(1)と(2)のグループに当てはまる主語ならDoを用います。
(3)のグループに当てはまる主語の数が1人または1つの場合はDoesをつけましょう。
(1)〜(3)のいずれの主語も2人または2つ以上の複数の場合は、すべてDoを使って疑問文を作ります。
では、今回も練習です!手元に紙とペンを準備してチャレンジして下さいね。
上のルールに気をつけながら、下の①〜③の疑問文を作ってみましょう。
①「あなたは毎日朝食にごはんを食べますか」
② 「あなたのお父さんは毎日朝食にごはんを食べますか」
③ 「その子たちは毎日朝食にごはんを食べますか」
書けましたか?
では、答え合わせです。
すべての疑問文において、動詞は元の形に戻していますか?
②の主語はyour fatherですから、文の先頭はきちんとDoesになっているでしょうか?
また、最後に?マークは忘れていませんか?
ちなみに、疑問文において「私」が主語になると、「私は〜しますか」という自分のことを相手に尋ねる疑問文ができてしまうため、一部の表現を除いては不自然な疑問文となってしまいます。
■ 疑問文でよくある間違い
疑問文に書き換える文法問題において、間違いやすい例も紹介しておきます。
例を参考に、同じ間違いをしないように気をつけてくださいね。
✔︎ (3)のグループの主語なのにDoを使ってしまう
例えば、Do your father eat rice for breakfast every morning? になってしまう間違いパターンが本当にたくさん見られます。
Your fatherが主語なら、正しくはDoes your father eat rice for breakfast every morning? ですね。
✔︎ 動詞が元の形に戻っていない
Does your father eats rice for breakfast every morning? など、eatにsがついたままでは間違いになってしまいます。
疑問文は主語に関わらず動詞はすべて元の形に戻さなければなりません。
意外と忘れやすいポイントになっています。気をつけてくださいね。
✔︎ 文の最後に?マークを忘れている
日本語では疑問の文章に「?」をつけることはありませんが、英語では?マークを欠かしてはいけません。
日本語の文の最後に「 。」(句点)をつけなければならないのと同じで、英語の文を作る上での大切なルールですので忘れないようにしてください。
2 「〇〇は〜しません」の作り方
次は「〜しません」の意味の否定文を作ってみましょう。
否定文を作る手順は次のとおりです。
この2つの手順だけで、「〜しません」の意味に書き換えることができます。
do notを使うか、does notを使うかは、疑問文の時と同じで、どのグループの主語が使われているかによって決まります。
(1)と(2)のグループに当てはまる主語ならdo notを用います。
(3)のグループに当てはまる主語の数が1人または1つの場合はdoes notをつけましょう。
(1)〜(3)のいずれの主語も2人または2つ以上の複数の場合は、すべてdo notを使って否定文を作ります。
なお、do notもdoes notも短縮の形を持っています。
どちらも短縮された形をよく用いますので、覚えておきましょう。
では、上のルールに気をつけながら、下の①〜④の否定文を作ってみましょう。
① 「私は毎日朝食にごはんを食べません」
② 「あなたは毎日朝食にごはんを食べません」
③ 「私の父は毎日朝食にごはんを食べません」
④ 「その子たちは毎日朝食にごはんを食べません」
できましたか?
では答え合わせをしてみましょう!
すべての否定文において、動詞は元の形に戻していますか?
③の主語はMy fatherですから、動詞の前につけるものはきちんとdoes notまたはdoesn'tになっているでしょうか?
■ 否定文でよくある間違い
否定文に書き換える文法問題でよく見られる間違い例も紹介しておきます。
間違いパターンを知っておくと、同じ間違いを避けることができますので、参考にしてください。
✔︎ (3)のグループの主語なのにdo notを使ってしまう
例えば、My father do not eat rice for breakfast every morning. になってしまう間違いパターンが本当にたくさん見られます。
My fatherが主語なら、正しくはMy father does not (またはdoesn't)eat rice for breakfast every morning.ですね。
✔︎ 動詞が元の形に戻っていない
My father does not eats rice for breakfast every morning.など、eatにsがついたままでは間違いになってしまいます。
疑問文と同じように、否定文でも主語に関わらず動詞はすべて元の形に戻さなければなりません。
こちらもsを残したままにしてしまう人がたくさんいます。慣れるまでは気をつけてくださいね。
まとめ
いかがでしたか?
語句の順番は基本の形と変わりません。気をつけるポイントも2つです!
● doを使うかdoesを使うかは、主語によって決まる
● 動詞は必ず元の形に戻す
あと、疑問文の最後には?マークを忘れないでくださいね。
前回の内容に引き続き、疑問文も否定文も日常的によく使われる文の形です。
さらに、これらの文は、英語で質問したり断ったりするためには欠かすことはできません。
たくさん練習を重ねて、使いこなせるようになりましょう!