今日から英語の勉強を始めよう!勉強の前にまずは揃えておきたい学習アイテム【インプット編】
こんにちは。現役英語教師のサーです。
「英語」と聞くと、学生の皆さんにとっては「勉強」というイメージが強いかもしれませんが、世界の多くの国々では英語は日常的に話されている言葉でもあります。
私たち日本人にとっての日本語と同じです。
でも、その日本語も、あっさりと話せるようになったわけではなく、長い時間をかけてだんだんと話せるようになってきたはずです。
ひらがなやカタカナ、漢字などの文字を読んだり書いたりするのにも時間がかかりましたよね。
特に漢字については、大人になっても読み書きに苦労するくらい難しいものがたくさんあります。
つまり、英語もそれと同じ言語ですので、言葉である英語を短期間で習得しようとすることは誰にとっても不可能なのです。
しかし逆に考えてみると、早くから取り組み、時間をかけてじっくりと学び続けていけば、それだけ早く結果が出せるということでもあります。
「よし!始めよう!」と思ったその時からぜひ英語学習の取り組みを始めていきましょう!
でも、「始めると決心したものの、何から始めたらいいかわからない」という方のために、今回は英語のインプット学習のために最初に揃えておきたい学習アイテムについてお伝えします。
★学習アイテム1
標準レベルの単語集
言うまでもありませんが、単語の知識は長文問題や文法問題に必要不可欠です。
書店に行けば、たくさんの単語集が並んでいます。
中には基礎・標準・応用などレベル別で販売されているものがあります。
選ぶ際は次のようなポイントを参考にしてください。
✔︎ 1000〜1500語くらいの単語が収録されたものを選ぶ
単語とその派生語(語尾が変化して意味や品詞が変わったもの)を同時に学べるものが効率的です。
1500語以上収録されているものもありますが、単語数が多すぎると途中で挫折してしまうこともしばしば。
まずは1冊に集中して取り組みましょう。
✔︎ 音声CDや音源のダウンロードサービスが付属しているもの
読めない単語は書いたり意味を覚えたりできません。発音・スペル・意味は常にセットで単語を覚えていきましょう。
中には音源が別売のものがあるので注意してください。
✔︎ 例文やフレーズなども載っているもの
その音声もあればさらに良し!シャドーイングなどの音読練習に活用すればリスニング力向上も期待できます。
詳しくは下の記事を参照!
✔︎ おまけが付いているもの
暗記用赤シートのおまけは大定番ですが、最近は購入者特典として単語学習アプリがダウンロードできる単語集も増えてきています。
スキマ時間の活用に役立てましょう!
✔︎ 持ち運びやすいサイズのもの
単語集はスキマ時間の学習にも欠かせないアイテムです。
外出するときにも持ち歩きたい1冊ですので、分厚すぎず、大きすぎず、常に持ち運ぶ前提のサイズがいいですね!
★学習アイテム2
英文法の参考書
文法=文を組み立てるときの法則です。
英語を学ぶには日本語と英語の違いを意識しながら文法をきちんと理解することが大切です。
高校入学時に学校から指定されて購入した参考書がある場合はそれを使ってもいいと思います。
新たに書店で購入する場合は、必ず中身を読んでみて自分に合ったものを選びましょう。
文法参考書もバリエーション豊富に出版されています。
ただし、参考書で解説されている英文法は大体どれを買っても同じ内容の文法項目ですので、何冊も購入するものではありません。
つまり、1冊買ってしまえば、もうその1冊で十分文法学習はカバーできるのです。
その1冊と長く付き合っていくことになりますから、どうせなら自分のお気に入りの1冊を選びたいですよね。
次のポイントを参考に、複数の参考書を比較して、自分の好みの1冊を見つけてください。
✔︎ 例文が豊富なもの
例文をマスターすることが英文法をマスターすることにつながります。
文法の解説だけでなく、その文法を使った例文が豊富なものを選びましょう。
✔︎ イラストや図を使って説明されているもの
ここで言うイラストとは挿絵のことではありません。文法を解説するためのイラストのことです。
英文法の中には、イラストや図があった方が理解が深まる文法事項も多数あります。
例えば現在完了形・過去完了形や前置詞などの文法がそれに該当します。
それらのページを開いてみて、パッと見て理解しやすいイラストや図を使っている参考書を選んでください。
✔︎ 文章や見た目が自分の好みに合っているもの
解説のスタイルやレイアウト、見た目などが自分の好みに合っているかも大事なポイントです。
ずっと使い続けたい1冊を選びましょう。
★学習アイテム3
英作文用の基本例文集
参考書を読んで文法について理解したら、次はその文法を使ってどのような英文が作れるのかを例文を通して学びます。
参考書にも例文は載っていますが、そちらは文法を理解してもらうためだけの英文ですので、比較的シンプルでわかりやすい例文です。
一方、例文集の例文には、文法だけでなく単語や熟語、構文なども含まれていて、参考書の例文よりもレベルアップした例文がたくさん収録されています。
それらを使って文法の理解を深めていけるだけでなく、いろいろな表現を学ぶことで英作文の土台作りにもなるのです。
次のような流れで例文集を使って学習します。
英文法の参考書と併用すると効果がアップします。
① 英文法の参考書で文法を理解
↓
② 例文集のうち、学習した文法を用いた例文を理解
例文集の例文に含まれている単語の意味や英文の仕組みなどを前もって理解しておきます。
ここで、少しでも文法が理解できていなければ、先に進んではいけません。
残念ながら例文集に十分な文法の解説はありません。
もし英文法の理解が不十分だと感じたら、再び英文法の参考書に戻り、もう一度理解し直すようにしてください。
↓
③ 例文を暗記
その例文を見なくても読んだり書いたりできるようになるまで、繰り返し練習しましょう。
その例文について、文法や単語の意味などを理解した上で暗記することが大前提です。
そうすれば、日本語訳と英文がしっかりと結びつき、表現したい日本語を英語に直すことができるようになります。
瞬時に例文が口から出てくるようになるまで、徹底的に反復練習をしてください。
★学習アイテム4
紙の辞書と電子辞書
以前、別の記事でお伝えした通り、紙の辞書と電子辞書にはそれぞれメリット・デメリットがあります。
持ち運びに便利な電子辞書は学校で使い、自宅での学習では紙の辞書も活用するなど、両方を使い分けると効果的な英語学習ができます。
電子辞書は高価なものですので、まだ購入されていない方もいるかもしれません。
しかし、持っていれば格段に勉強の効率がアップしますので、ぜひ購入してください。
電子辞書は家電量販店で購入できます。
たくさんの機種が並んでいますが、どの電子辞書にも相当な数の辞書が収録されていますし、ほとんどの電子辞書に発音機能や手書き入力認識機能が備わっていますので、どの機種もそんなに差はありません。
次のポイントひとつを意識して選んでください。
✔︎「学生向けモデル」の電子辞書を選ぶ
「学生向けモデル」「社会人向けモデル」「資格検定試験モデル」など複数のモデルがあり、それを使う人の年代や使用目的によって収録されている中身が異なります。
「学生向けモデル」には、英和・和英・英英辞書などの英語関連の辞書だけでなく、古語辞典や社会科目(歴史や現代社会)の用語集、物理・化学・生物事典、数学公式集、百科事典など、高校や大学で役立ちそうな辞書や参考書が豊富に収録されています。
1台購入すれば、高校〜大学卒業まで長く活用できますね。
まとめ
成績を伸ばしていくためには、基本をおろそかにせず、どんなに簡単な内容でも、その知識を確実にインプットしておくことが重要です。
適切な教材を選び、読んだり書いたり音読したり、いろいろな手法でしっかりと頭にインプットすることで、どんな英語の試験問題にも対応できる実力をつけていく土台となります。
手抜きすることなく、地道に学習を積み重ねていきましょう。
英語の勉強したくない!やる気が出ないときの効果的な対処法
こんにちは。現役英語教師のサーです。
英語でも他の教科でも共通して言えることですが、やる気が出ないときは誰にでもありますよね。
特に学生という立場なら毎日学校で授業を受けなければならず、勉強に対するモチベーションを保ち続けるのも一苦労だと思います。
中には目標を定めて、それに向かって懸命に勉強を続けている人もいますが、いったんその目標を達成してしまうと、燃え尽きたような感じになり、「次は何に向かって勉強すればいいんだろう?」という気持ちになって、勉強が手につかなくなってしまう場合もあります。
モチベーションが下がれば、どんどん進むべき道を見失ってしまい、元に戻ることが困難になってしまうことさえあります。
英語の勉強とは正直楽しいものではなく、地道に文法を学んだり、単語をひたすら暗記したりと、地味な作業をコツコツ続ける努力が必要です。
続けていくうちに、もちろん嫌になることもあるでしょう。
私自身も長年英語を勉強し、英語を使って仕事をしていますが、ずっと英語ばかりではつまらなく感じる時があり、やる気が途切れるときがたまにあります。
今回は、やる気を途切れさせず、モチベーションを保ち続ける方法をお伝えします。
1 最終目標+途中目標を設定をする
目標を持って物事に取り組んでいる人はたくさんいると思います。やる気を途切れさせないために、その目標設定をひと工夫してみましょう。
① 最終的目標を決める
まず最終的にたどり着きたいゴールを設定します。最終目標はそのときは実現が難しそうに思えるものでも構いません。
② 途中目標をいくつか作る
次に、その最終目標に至るまでの過程において、途中の目標をいくつか小刻みに設定しておきます。
途中目標を設定するコツは、その時の自分が頑張れば手が届きそうなレベルの目標にすると良いでしょう。そのような目標を小刻みに設定してください。
③ 目標を目に見える形で書き出す
最終目標と途中目標が決まったら、紙やノートに書き出しておいて、達成するごとにチェックをつけたりシールを貼ったりしていきましょう。
視覚的にも確認ができるので、やる気も湧いてきますね。
資格・検定試験を例に考えてみましょう。
例えば、英検3級しか持っていない高校2年生が「英検1級取得」を決心したとします。
高2でいきなり1級を受けても当然歯が立ちませんので、その目標に「大学卒業までに」と付け足して「大学卒業までに英検1級を取得する」という最終目標を作ります。
そして、次に途中目標に決めます。途中目標としては、まずは準2級が適切なレベルですね。
準2級を目の前の目標にして、合格を目指して頑張ります。
そして準2級に受かったとしても、それで満足はできません。
その子の最終目標は1級取得です。あくまでも、途中目標をクリアしただけの段階です。
次は、途中目標を2級に定めて、引き続き勉強を頑張っていきます。
このように、最終目標までの道のりは長く、いくつも途中目標をクリアしなければなりません。
しかし、目の前の目標に向かって努力を続け、ひとつひとつクリアしていけば、途中目標を達成するごとに達成感も得ることができ、さらにモチベーションが上がるというメリットもあります。
そして階段を登っていくようなイメージで着実に最終目標に近づくことができます。
2 英語力を生かして活躍している人に刺激を受ける
あなたの周りで英語を生かして活躍している人を見つけてみてください。
実際に近くにいるのであれば、ぜひ話を聞いてみましょう。その人がどうやって英語の勉強をしてきたのか、高校生くらいの頃は英語の何を重点的に頑張っていたのかなど、いろいろインタビューしてみると、モチベーションアップにつながるでしょう。
もし近くにいなければ、インターネット上で探してみてください。
最近はTwitterやInstagram、YouTubeなどで英語について発信している人も増えてきました。
特にTwitterで英語関連の発信をしている人は、「今日はこんな勉強をした」という報告をしていたり、やる気が出るような言葉をつぶやいてくれていたりします。
世の中には、大人になっても英語の勉強を続けている人や、英語を使って仕事をしている人がたくさんいます。
実際に会って話ができる間柄でなくても、その人たちが発信している内容を見るだけでもかなりの刺激を受けることができます。
「みんな頑張っているのだから、私も負けずにもっと頑張ろう」という気持ちにさせてくれます。
3 英語や外国に関して憧れを感じるものを探す
私は海外旅行が趣味で、ヨーロッパの古い街並みをまわるのが特に大好きです。
しかし、私にとっては単なる観光旅行ではなく、それまで日本で勉強したことを試す機会でもあります。
「海外旅行に行ったときに英語力が落ちないように」ということを念頭において、勉強のモチベーションを保っています。
他にも海外ドラマを字幕なしで見たいという理由で英語の勉強を頑張っている人もいますし、
私の友人で「国際結婚がしたいから」と言って英語の猛勉強をしている子がいました。
何でも「好きなもの」や「憧れのもの」に対するエネルギーは測り知れないものがあります。
そのエネルギーが原動力になれば、モチベーションを途切れさせることなく英語の勉強も頑張ることができるでしょう。
4 しばらく英語の勉強から離れてみる
本当に英語が嫌で嫌で仕方がないときは、無理にやる気を出そうと思っても逆効果になってしまいます。
そんなときは、思い切って英語の勉強をやめてみましょう。
2〜3日勉強をせずに焦りを感じ始めたら、その焦りが原動力になってやる気が出てくる人もいますし、しばらく勉強しない期間が続くと逆に勉強したくなってくる人もいます。
いったんは離れてみるほうが、結果的に良いというケースもあります。
無理に勉強を続けて英語が嫌いになってしまわないように、自分自身の気持ちとよく向き合ってみることが大切です。
まとめ
やる気・モチベーションを保つためにひと工夫してみよう!
すでに目標を決めて勉強に取り組んでいる人も、目標設定の仕方を少し工夫するだけでモチベーションが保ちやすくなります。
さらに、原動力となるものを持っていると勉強を頑張るエネルギーも湧いてきます。
モチベーションを保つのは誰にとっても簡単なことではありません。
しかし、勉強を続けていくには避けて通れるものではありません。
やる気をうまくコントロールすることも、英語力アップの秘訣なのです。
外国人と手軽に言語交換ができるSNS “Interpals”を使ってみよう
こんにちは。現役英語教師のサーです。
今回は、前の記事でご紹介したInterpalsというSNSについて詳しくお伝えします。
1 Interpalsとは
全世界に約400万人の利用者がいる言語交換を目的としたSNSサイトのことです。
メールアドレスまたはFacebookアカウントがあれば誰でも登録ができ、無料で利用できます。
inter- という接頭辞(語句の頭につける文字のかたまり)は、「相互に、…の間」という意味を表し、Internet(インターネット)やinternational (国際的な)という単語でお馴染みです。
palという単語は「友達、仲間」という意味を持ちます。
これらの意味を組み合わせたintepalsという名称は「インターネット上で世界中の人々と交流できる」サイトであることを表しています。
誰でも利用できますが、英語を読み書きするある程度のスキルがもちろん必要です。
基本的に全て英語表示のサイトですので、プロフィールは英語で入力し、その他機能を利用する際も全て英語で表示されます。
しかし、複雑な英文や難しい単語が使われているわけではありませんので、基礎的な英語力で十分対応できます。
2 主な目的
Interpalsの主な利用目的はLannguage Exchange(言語交換)です。
自分の母国語以外の言語を学んでいる人が、その学習中の言語を母国語としている人と知り合いになり、メッセージなどのやりとりを通じてお互いにその言語を教えあったりすることができます。
例えば、あなたが英語を学習中で、英語が母国語である外国人と知り合いたい場合、逆に日本語を勉強している英語話者を検索することができる機能があります。
もちろん、日本語や英語だけでなく、世界各国あらゆる言語話者がたくさん登録しているので、さまざまな言語を設定して検索が可能です。
3 実際に使ってみて
世界中にかなりの登録者がいますので、案外すぐに日本人に興味がある外国人からアプローチが来ます。
また、「あしあと機能」(自分のプロフィールページを見た人を表示する機能)によって自分に興味を持ってくれている人がわかるようになっていますので、こちらからメッセージを送ってみることも可能です。
しばらくメッセージのやり取りが続けば、個人的なメールアドレスなどの交換にいたり、Interpalsを通さなくてもやり取りが続けられるようになります。
私も実際に使っていた頃がありましたので、使用感や注意点をお伝えします。
✔︎ 本当にすぐに友人が見つかる
意外かもしれませんが、日本語を勉強したいと思っている外国人が結構います。
その中にも日本語を教えてくれる語学学校などに通わずに独学で学んでいる人が多く、「本やテレビ番組、インターネットで勉強はしたけど、本当に使い方が合っているのかどうかを確かめたい」という人がInterpalsを使って日本人を探しているようです。
以前、日本語を教えて欲しいというイタリア人とやりとりをしていました。
なぜ日本語にそんなに興味があるのかと聞いたところ、「幼い頃から日本のアニメを観て育ったから、それがきっかけで日本が大好きになり、いつか日本に住みたいから日本語を勉強している」と言っていました。
日本のサブカルチャーの威力を思い知ったものです。
✔︎ 英作文の力が伸びる
相手に質問したり、相手から質問されたりというやりとりが当然ながら全て英語で行われますので、メッセージのやりとりが始まると英作文の力が想像以上に鍛えられます。
相手に返す英文を考えていると、「あれ?これは英語ではどんな表現を使えばいいんだろう?」という疑問が多々浮かんできます。
そんなときに、インターネットや辞書などを駆使してネイティブに伝わるような表現を探して、実際に相手とのやり取りの中で使ってみるのです。
そしてきちんと伝われば、自分の中に表現としてストックしていきましょう。
このようなやりとりを続けると、表現力が格段に伸びていきます。
英作文の力を伸ばすために、よく「英語で日記をつけましょう」と言いますが、日記の英文はどうしても一方的になりがちです。
実際に外国人を相手にお互いにメッセージを送り合うほうが「生きた英語」を学ぶことができて、学びがいもあります。
✔︎ 言語交換が目的ではない人も少なからずいる
インターネット上でメッセージをやり取りするようなサイトにはありがちな話ですが、やはりInterpalsも例外ではなく、言語交換以外の目的で登録している人もいます。
そのような人に関わらないようにするためには、プロフィールページをよく読むことが重要です。
プロフィールページにきちんと“I would like to learn Japanese.”という感じで、はっきりと言語交換が目的であることを書いていたり、“I’m not here for flirting or romance.” などという一文で「恋人や浮気相手を探しているわけではありません」とキッパリ宣言をしている人であれば、やりとりを始めてみても問題ないと思われます。
しかし、プロフィールページに書いていることが全て本当のことではない可能性もありますので、メッセージのやりとりをしていて「やっぱり何か変だ」と感じることがあればすぐにやりとりをやめたほうが無難です。
ただ、相手が外国にいるということを考えると、実際に会って何かのトラブルに巻き込まれたりすることは起こりにくいと思いますが、万が一ということもありますので用心してくださいね。
まとめ
Interpalsは登録者も多く、日本にいても気軽に外国人と知り合うことができるサイトです。
外国人の友達を作ると日常的に英語を使う場面が自然と増えてきます。
その結果、英語力向上も期待きますし、英語学習に対するモチベーションも上がります。
日本にいながら英語を使う環境を作り出したい人は、ぜひ外国人の友達作りにチャレンジしてみてください。
ライバルに差をつけるためのスキマ時間の見つけ方と活用方法!
こんにちは。現役英語教師のサーです。
みなさん、一日にどのくらい勉強していますか?
朝起きて、学校で夕方まで授業を受けて、帰宅してから寝るまでの間、しっかりと計画的に勉強時間を確保している人はどのくらいいるでしょうか?
実際、放課後も部活動や塾、アルバイトがあってあまり家では勉強していないという人が多いのではないでしょうか。
私自身も、高校生の頃ガリガリ勉強ばかりするタイプではなく、土日休まず練習をするようなハードな部活動に所属していましたので、正直なところ毎日勉強のためにまとまった時間を確保してきたわけではありません。
しかし、定期試験では上位をキープしていましたし、現在も教師の仕事をするかたわらでよくTOEICの試験を受けて、そのつどスコアアップを果たしています。
そのコツは、スキマ時間を活用することです。
ありきたりなことかもしれませんが、これが結構大切なことだと思います。
自分の中で「英語にふれない日を作らない」というルールを作り、どれだけ短い時間でも毎日英語を聴いたり読んだりするようにしています。
「ちりも積もれば山となる」と言いますし、どんなに小さな努力でも毎日コツコツ積み重ねると、いつか必ず良い結果として返ってきます。
今回は、見落としているかもしれないスキマ時間と活用方法についてお伝えします。
1 通勤・通学の時間
通勤・通学の時間は何をして過ごしていますか?
スマートフォンで音楽を聴いたり、ゲームやネットサーフィンをしたり、さまざまな過ごし方がありますね。
この時間も、立派なスキマ時間です。
私の場合、通勤中に車の中で常に英語の音声を流すようにしています。
高校生の頃も、通学中は英語の単語帳やフレーズ集の音声を聴いていました。
現在はスマートフォンの英語学習アプリなども充実してきましたね。
単に音声を聴くだけでなく、リスニング問題にチャレンジしたり、ワードチェックアプリなどで単語学習が手軽にできるようになりました。
明日から通勤・通学の時間を勉強時間にしていきましょう。
聴いている音楽を英語のリスニングに変えてください。
スマートフォンを手に取るなら、ゲームではなく英語学習アプリを立ち上げましょう。
少しの時間でも勉強しようという意識を持つことが大切です。
スキマ時間にスマートフォンを使って少しずつ英語学習をするだけでも立派な勉強になります。
2 学校の休み時間
「休み時間まで勉強したくない」という声が聞こえてきそうですね。
しかし、私は逆に「みんなが勉強していない時こそ勉強すべき」だと考えています。
ウサギとカメの童話を思い出してください。
ウサギが休んでいる間、カメは休むことなくせっせとゴールを目指し続けましたよね。
どんなに小さなことでも休まずに積み重ねていくことで、少しずつまわりと差をつけることができるのです。
私は高校生の頃、休み時間も勉強の時間だととらえ、ずっと単語帳を使って単語学習をしていました。
当時「1冊の単語帳を高2のうちに完璧に暗記する」という目標を立てていたので、休み時間も欠かさず単語帳を開いていました。
そしていざ受験生となったとき、受験に必要な単語はほぼ知っている状態からスタートしましたので、英語の勉強に関してはまわりの友達よりもかなり有利だったと思います。
コツコツ地道に努力を積み重ねることで損をすることは決してありません。
みなさんもライバルと差をつけたかったら、まず休み時間の勉強から始めてみてください。
3 何かを待っている時間
人と待ち合わせをしている時間、電車やバスを待っている時間、エレベーターを待っている時間など、一日のうちに何かを待っている時間が結構ありませんか?
その待ち時間を積極的に利用するのです。
カバンからスマートフォンをサッと取り出して、5分でも10分でも英語の勉強を積み重ねていきましょう。
もちろん自分で作った単語帳やノートを見返したりしてもいいと思います。
5分もあれば単語の1つや2つ覚えることができます。
その時間を何もせずにボーッと待つだけだと、すごくもったいないですよね。
何もしなければ長く感じる待ち時間も、勉強しながら待つと意外とあっという間に感じるというメリットもあります。
「待ち時間にはこれを勉強する」というものをひとつ決めて、常にカバンに入れておくようにしましょう。
4 スキマ時間を作り出す
「それでもスキマ時間があまり見つからない」という人は、思い切ってスキマ時間を意図的に作ってしまいましょう。
スキマ時間は誰でも簡単に作ることができます。
例えば、朝15分早く起きていつもより早めに学校に行き、勉強するというのはどうですか?
朝、まだ誰も登校していない時間帯にひとり静かな教室で勉強すると、短い時間でも案外集中できたりするものです。
すでに学校に登校しているので遅刻の心配もありませんし、朝早い時間帯に登校するとラッシュアワーや渋滞も回避できるという意外なメリットもくっついてきます。
実際、私も毎朝7時には出勤し、自由に使えるスキマ時間を作るようにしています。
たまっている仕事を片付けたり、英語の勉強をしたりして、朝の静かな時間を有効に過ごしています。
ほかの人がまだ寝ているであろう時間に勉強や仕事をすると、とても有意義な時間を過ごせたという気分にもなれます。
まさに「ウサギとカメ」のカメ状態ですね。
朝の時間の有効活用は誰でもすぐに明日からできます。
朝が苦手ですぐに早起きに切り替えられない人でも、ためしに普段より15分だけ早起きをしてみてください。
慣れてきたら30分、45分、1時間とだんだん早めていくといいですね。
そして朝のスキマ時間の勉強を習慣にしてみてください。
きっと今より充実した勉強ができるはずです。
まとめ
1日のうちのスキマ時間を有効に活用してライバルに差をつけよう!
スキマ時間は探せば必ず見つかります。なければ作り出すことも可能です。
ひとつひとつのスキマ時間は確かに短い時間かもしれませんが、5分や10分のスキマ時間も毎日積み重ねることによって膨大な時間になります。
「成績を伸ばしたい!」「ライバルを追い越したい!」「資格を取りたい!」
何か目標があるならば、行動しなければ達成することはできません。
「部活動やアルバイトで忙しいから」と言ってスキマ時間を見過ごしていると、結果ウサギのようにどんどん遅れをとってしまいます。
ここはぜひカメのようになって、毎日少しずつでも学習を積み重ねて、目標達成を目指しましょう。
どっちを使えば効果的?紙の辞書と電子辞書の特長を理解して効果的に使えるようになろう
こんにちは。現役英語教師のサーです。
みなさん、英語を勉強するときに紙の辞書と電子辞書、どちらの辞書を使っていますか?
昔、学校の先生から「紙の辞書を使いなさい」とよく言われたものです。最近は電子辞書が普及してきて、学校でも紙の辞書を使っている生徒はあまり見かけなくなりました。
実際のところ、どちらの方が英語学習に向いているのかと疑問に思ったことはありませんか?
今回は、紙の辞書と電子辞書を比較しながら特長をまとめていきたいと思います。
紙の辞書のメリット
1. 視覚的効果が高い
2. 単語の重要度を知ることができる
3. 書き込みなどアレンジ自在
1 視覚的効果が高い
紙の辞書のいいところは、目当ての単語や用例の周辺にある部分も目に入るところです。
単語だけでなく、その周辺もしっかり読み込むことで、知らなかった意味を知ることができたり、複数の例文を目にしてその単語の使い方のイメージを膨らませたりすることにつながります。
2 単語の重要度を知ることができる
紙の辞書で単語の意味を調べるとき、一語一語に割いているページの割合の違いに注目してみてください。
割いている割合が多い単語は、多くの意味や用例、例文、イディオムを載せるために多くのスペースを使っているということですので、それだけ重要度が高い単語ということを意味しています。
これは電子辞書では残念ながら一目で認識することができません。紙の辞書ならではのメリットなのです。
重要度が高いということを意識してその単語の意味を読み込むと、より記憶に残りやすくなりますよね。
3 書き込みなどアレンジ自在
調べた単語の意味や用法のうち、「ここは大事だな」と感じたところに線を引いたり、書き込みを入れたりできるのも、紙の辞書ならではですよね。
辞書の紙質は一見薄くてペラペラに感じますが、実は破れにくい特殊な紙が使われています。
何回ページをめくっても、どんなに書き込みをしても、長い間使えるように丈夫に作られています。
自分の勉強に合わせてアレンジしたオリジナル辞書を作っていくのも、紙の辞書を使う醍醐味かもしれません。
紙の辞書のデメリット
1. 持ち運びに不便なサイズ
2. 単語を引くのに時間がかかる
1 持ち運びに不便なサイズ
単語の意味や用例・例文などを詳しく載せてくれている辞書は、学習には大変役に立つのですが、中身が詰まっている分、重量感がありますし、カバンの中でかなりのスペースを取りますよね。
学校に毎日持って行ったりすると、毎日荷物が重くてひと苦労です…
2 単語を引くのに時間がかかる
誰しも経験があると思いますが、やはり紙の辞書は目当ての単語を探し出すのに時間がかかってしまいます。下手すると、見落としてしまって何度もページを行ったり来たり…時間のロスになってしまうこともしばしば。
慣れてくると素早く見つけ出せる人もいるでしょうが、それでもやはり電子辞書の検索スピードにはかないません。
電子辞書のメリット
1. 豊富な辞書・参考書の収録数
2. 発音機能が備わっている
3. 持ち運びが楽
1 豊富な辞書・参考書の収録数
英語関連の辞書だけでも、英和・和英・英英辞書とバリエーションが豊富です。
そして英語だけでなく、国語辞典、漢字辞典、数学や理科の公式集、歴史の用語集なども収録されています。
さらに、ひとつの辞書からまた別の辞書へリンクしたり、複数の辞書から横断的に検索することもできます。受験生の必須アイテムですね!
さらに英語や韓国語、中国語、ドイツ語などの会話集などが収録されている辞書も多く、旅先でも役立ちます。
2 発音機能が備わっている
紙の辞書には発音記号しか載っていません。発音記号なんて学校でも教えてくれませんし、どんな発音なのか紙の辞書で知ることはできません。当然、耳で聞いた方が手っ取り早いに決まっていますよね。
そんなとき電子辞書があれば、発音の仕方をボタンひとつで確認できます。
もちろん電子辞書に収録されている発音はネイティブスピーカーによるものです。
単語は正しい発音で覚えなければスペルも意味も正しく身につけることはできません。
辞書は単語学習にも必要不可欠なものです。電子辞書を使えば意味だけでなく発音も同時に確認ができますので、かなり効率的な単語学習ができますね。
3 持ち運びが楽
電子辞書はおよそ300グラムの重さで、スマートフォンより少し大きいかなというサイズです。
カバンの中でもそれほどスペースもとりませんし、授業中でも机の隅に常に置いている生徒も多く見かけます。
調べたいと思ったときにサッと取り出して検索ができるというスピード感は電子辞書の特長ですね。
電子辞書のデメリット
1. 価格が高い
2. 操作方法が分かりづらい
3. 画面サイズの狭さ
1 価格が高い
上でも述べましたが、英和辞書以外にもたくさんの辞書や参考書を収録しているので、当然といえば当然なのですが、やはりお値段が張ります…
メーカーや機能にもよりますが、だいたい2万円〜3万円台がほとんどでしょうか。
高いですね…
しかし、これについては実はメリットと言える側面もあります。
私は10年以上前に約2万5000円の電子辞書を購入したのですが、その間一切故障することはなく、いまだに現役で毎日使っています。
いくら値段が高かったと言っても、これだけ長く使うことができればもとをとったという満足感があります。
もちろん機械ですので乱暴に扱えば壊れてしまう可能性はありますが、大事に使えば長い間「英語学習の相棒」として活躍してくれること間違いなしです。
2 操作方法が分かりづらい
画面上にタッチして検索したり、手書き認識で入力ができたりと、電子辞書も以前と比べて高性能なものになっています。
機能が豊富なのはいいのですが、はっきり言って私自身も使いこなせていない機能がたくさんあります。今でも何に使うかわからないボタンも…笑
使いこなすには研究と慣れが必要ですね。
3 画面サイズの狭さ
コンパクトで持ち運びに便利な一方で、画面のサイズには限界があります。
たくさんの意味を持つ単語を引いたとき、画面をスクロールしながら目当ての意味を探さなければなりませんので、紙の辞書を使った方が時間節約になる場合もたまにあります。
また、紙の辞書のように目当ての単語以外のいろいろな情報を見つけることは難しいと思われます。
ページ全体を見渡すこともできませんので、その単語の重要度がひと目でわかるということもありません。
電子辞書の場合、自分が調べたい単語の意味はすぐに見つけられますが、それ以外のプラスアルファの情報も手に入れるということはあまり期待できないように思います。
まとめ
カバンに入れて持ち運びたいとき、サッと意味だけ調べたいときなどは、手軽に使える電子辞書が向いています。
一方で、単語をインプットしたいとき、紙の辞書を引いてその単語のページをじっくりと読み込むと、単語の理解を深めることができるでしょう。ここで、電子辞書を使ってその単語の発音を確認すれば、さらに単語学習の効果は高まります。
結論、必要に応じて両方使うことをおすすめします。
どちらのタイプの辞書も、英語学習に欠かせないアイテムです。
紙の辞書と電子辞書、それぞれの特長を理解した上で場面に応じて使い分けたり、時には組み合わせて使ったりして、英語力アップを目指しましょう。
日本にいても英語を使う環境は作れる!チャンスをフル活用して英語力をぐんぐん伸ばそう!
こんにちは。現役英語教師のサーです。
学校の英語の授業って、リーディングやリスニングに偏っていて、ライティングやスピーキングの力を伸ばす機会が少ないと感じたことはありませんか?
昔からずっと言われてきたことですが、日本の英語教育は受験で点数が取れるような指導が中心で、テストや資格試験で高得点が取れてもスピーキングとなると途端に弱くなるという側面がまだまだ残っています。
スピーキングを伸ばすために、英会話スクールに通ったり、海外に留学したりすることもできますが、どうしてもお金がかかってしまうという現実があります。費用も決して安くはありません。
「やっぱり日本にいると英語を使う環境を作ることって難しいのかな」と諦めてしまいそうになりますよね。
でも、せっかく英語を勉強しているのですから、リーディングやリスニングだけではなく、実際に英語を書いたり話したりできるようになりたいものです。
そこで今回は、日本にいてもお金をかけずに英語を使う環境を作り出す方法をお伝えします。
1 英語を使うボランティアに参加する
英語を使うボランティアがあるのはご存知ですか?
「英語を使うボランティアって、通訳とかプロの人たちしかできないんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、近年は外国人観光客の数も増えてきている影響で、観光案内の英語ボランティアの需要が高まってきています。
地方自治体や一般のボランティア団体などが観光案内ボランティアを募集しており、登録すればボランティアが紹介されるという仕組みです。
初級レベルの英語でもOKというボランティアもありますから、ぜひ参加して気軽に国際交流を体験してみましょう。
★ここでポイント★
高校生のみなさん、勉強や部活動だけではなく、課外活動にも積極的に取り組んでいますか?
2021年度入試から、勉強以外の「活動」も評価される入試制度に変わっていきます。
「活動」と言われて真っ先に思いつくのが「ボランティア」ですね。
学校の先生から「活動をしておきなさい!ボランティアしなさい!」と耳にタコができるくらい言われてきたのではないでしょうか。
世の中には様々なボランティア活動がありますが、せっかく英語を勉強しているのですから、ぜひ英語を使うボランティアに挑戦してみましょう。
英語のスキルアップにもつながりますから、一石二鳥ですよね!
2 SNSを活用する
最近はインターネットさえあれば、世界中の人たちと手軽にコミュニケーションが取れる時代になっています。
つまり、実際に海外旅行したり留学したりしなくても、外国人の友達を作るチャンスがあるのです。
国際交流や言語学習者向けのアプリやサイトは数多くありますが、そのうちのひとつInterPalsを紹介します。
1998年にサービスを開始した言語交換が目的のサイトで、無料で登録・利用できます。登録者数は400万人を超えていて、様々な国籍の英語話者がたくさんいます。
年齢層や国籍、性別などを指定して検索することができますので、適切に使えば英語学習にとても役立つサイトです。
実際に向こうも言語学習を目的としている場合が多く、気軽にメッセージをやりとりしながら、お互いの言語を教え合うことができます。ぜひ外国人の友達作りにチャレンジしてみてください。
(注意)どんなSNSにも共通に言えることですが、気軽に利用できる反面、その使い方には細心の注意が必要です。トラブルに巻き込まれたりしないよう十分に注意を払って安全に利用してくださいね。
3 ひとり言を英語でつぶやく
私が大学生だった頃、留学経験ゼロなのに英語をペラペラ話せる先生がいました。本当に留学経験ゼロ!?って思わせるくらい流暢な英語で、「最近起こった出来事」について授業の最初によくスピーチしてくれたものでした。
その先生があるときスピーキング上達のコツを教えてくれたのですが、そのコツというのが「ひとり言を英語で言う」ことだったのです。
具体的には、一日にある一定の時間帯を決めて、「その時間中は何があっても英語しか話さない」というルールを作るというものです。
身の回りにあるものや、目の前を通ったもの、そのとき感じたことや考えたことなど、何でも英語でつぶやきます。
もしそのときにわからない単語や表現があったら、必ず調べてそれらをインプットしてください。
そうやって、語彙力や表現力を高めていきながら、同時にスピーキング力も伸ばしていくことができるというわけです。
最初は30分程度から始めてみて、慣れてくれば徐々にその時間を増やしていくといいですね。
「継続は力なり」ですから、ぜひ毎日少しずつでも続けていきましょう!
まとめ
ボランティアに参加したり、インターネットを活用したり、英語しか話さない時間を作ったりして、日常に英語を取り込もう!
いかがでしたか?
英語は言葉ですから、やはり使わなければ忘れてしまいます。日本語だってときどき「あれ?何て言うんだっけ?」ってド忘れしてしまうことありますよね。
言葉は覚えることと使えるようになることは別ものです。言葉を自在に操るためには、日常的に使うような環境を作り、そして言葉に慣れていくことが大切です。
今回お伝えしたことを実践すれば、覚えたことのアウトプットのみならず、知らない単語や表現をインプットするチャンスも増えます。
さらに、英語が使えることで人との出会いも生まれます。
英語を通じて、どんどん世界を広げていきましょう。