難しい単語もこれで覚えられる!覚えた単語を忘れにくくする勉強法!
こんにちは。現役英語教師のサーです。
今回は覚えた英単語を忘れにくくする効果的な単語学習法についてお伝えします。
英語の勉強をしていて、誰もが避けては通れないのが、英単語の学習ですよね。
大学受験で戦うためには、
最低でも4000〜6000語の英単語を覚えておく必要があると言われています。
英単語の中には、スペルが長くて複雑で発音も難しい単語がたくさんあります。
それに、ひとつの単語でも数え切れないほど多くの異なる意味を持っている単語も少なくありません。
「この単語の意味さえわかっていれば、この問題解けたのになぁ…」
という悔しい思いをしたことがある人も多いのではないでしょうか。
もしくは、
ちゃんと覚えていたのに、試験の時になったら意味をド忘れしてしまっていた!
…なんて経験もありませんか?
私も、何度そのような経験をしたことか…
今でも時々、覚えていたはずの英単語の意味が出てこなかったりする時があります。
単語が原因で間違えたときって、なぜか普通に問題を間違えるよりも悔しい思いをするんですよね…
「人間は忘れる生き物」と言われていますから、
忘れることはある意味仕方のないことなのかもしれません。
けれど、時間と労力をかけてせっかく覚えたことだから、できるだけ忘れないようにしたい!
そんなあなたに、今回お伝えする単語の勉強方法をぜひ実践してもらいたいと思います!
ただやみくもに覚えるよりも、きっと違いを実感できるはずです!
1 英単語を覚えるために必要なこととは?
例えば、「近々単語の小テストがある」と仮定しましょう。
あなたはどんな方法で単語を勉強しますか?
多くの高校生が、赤シートで単語や意味を隠しながら必死で暗記しようとするのではないでしょうか?
確かに、赤シートで隠す方法はテストの直前でも短時間で効率よく確認できるので良い方法だと思います。
しかし、ここに落とし穴があります!
この「赤シートで英単語を隠す」というのは、あくまでも確認作業でしかありません。
この方法だけでテスト前は暗記できたとしても、実質的には「覚えたつもり」になっているだけ…
小テストが終わればあっさり忘れてしまうのです。
暗記することだって、楽な作業ではありませんよね。
時間と労力をかけて暗記をしたのに、あっさり忘れてしまって、またいつか覚え直さなくてはならないなんて、なんだかむなしいと思いませんか?
せっかく覚えたのなら、いっそのことその後も忘れずに知識として記憶に定着させられるような勉強がしたいですよね。
ここでぜひ取り入れてもらいたいのが、
書くという作業です!
中にはすでに「書いて覚えているよ!」という方もいると思います。
けれど、「書いて覚える」方法にもちょっとしたコツがあるんですよ。
2 英単語を忘れにくくするための3つのコツ!
まず、次のものを用意してください。
● 書いて覚える用のノート
どんなサイズのノートでも構いません。
とにかく「書いて覚える」ためのノートです。
書き味が好みのものやコスパの良いものを選ぶといいでしょう。
● 覚えにくい単語をまとめるノート
どうしても覚えられない「相性の悪い単語」ってありますよね。
そんな単語をまとめておいて、定期的に見返しができるあなた専用の弱点英単語ノートを作りましょう。
● 筆記用具(赤ペンや蛍光ペン)
いつも使っているもので構いません。
赤ペン(オレンジ色もOK)は必ず準備してください!
色ペンや蛍光ペンなどを使えば、重要度に合わせてあなたの好きな色で色分けができるので、さらに見やすい英単語ノートが作れます!
では、実際に忘れにくくするにはどのような方法が効果的なのか、そのコツを説明していきましょう!
① いったん書き出す
覚えたい単語ひとつひとつを、いったん覚える用のノートに書き出してみましょう。
スペルや意味はもちろん、その単語を使った例文や活用形など、
その単語についてあなたが重要だと思うことを書き出してみるのです。
「え?ノートに書くの?めんどくさい」と思われるかもしれませんが、
せっかく覚えた単語を忘れてしまって、また覚え直さなければならない方がもっとめんどくさいですよね。
「書く」という作業によって、書きながらその単語について理解することができ、頭に残りやすくなります。
単語ひとつひとつを書いていく過程において、単語そのものに集中することもできますので、すぐには忘れない記憶として定着していくのです。
② 発音練習しながら書く
いくらスペルを書きまくっても、その単語の正しい発音が身についていなければ、効果的とは言えません。
単語を覚えるのが苦手な中学生や高校生って、よくローマ字読みして無理矢理覚えようとするんですよね。
これはその場限りの一時的な記憶でしかなく、一番よくありません。
語呂合わせのような覚え方でスペルを覚えたとしても、
正しい発音の仕方がわかっていなければ、そのスペルも意味も長い間は頭に残らず消えていきます。
本当に単語をしっかりと定着させたければ、
その単語の正しい発音の仕方を確認して、発音練習をしながらノートに書きましょう!
つぶやきながら書くというのがポイントです。
この「つぶやき」があるかないかで定着度合いが大きく変わってきますので、
単語を覚えるときはぜひ「つぶやきながら書く」を実践してくださいね!
③ 苦手な単語をまとめる
書いて覚えたら、次は確認の段階に入ります。
確認作業では、赤シートを使ってください。
赤シートで英単語を隠しながら、覚えられているかどんどん確認していってください!
ここで覚えられていればいいのですが、
中にはどうしても覚えられず、何度も何度もつまずいてしまう単語もあると思います。
それらの単語をノートにまとめ、
あなたの弱点をまとめた単語ノートを作りましょう!
そうすれば、
苦手な単語を効率よく覚え直すことができます!
ここで、私のオススメのまとめ方をご紹介します!
● 単語帳と同じような構成にする
このような感じで、
ノート左側に赤色(またはオレンジ色)で英単語と意味を書き、
ノート右側にその単語の活用や例文などを書きます。
単語帳と同じような構成で作っておくと、
赤シートを使って意味やスペル確認ができるのでオススメです!
● 重要度によって色分けする
中でも特に苦手で、スペルが覚えにくかったりする単語がありますよね。
また、使い方に特徴がある単語もあります。
注意が必要な単語については、
色ペンや蛍光ペンなどの目立つ色でラインをひいておきましょう!
そうすれば、試験直前などの時間がないときでも、
どの単語を入念に見返すべきかパッと一目でわかりますよね!
3 毎日同じ単語を反復する
例えば、5日間で100語の単語を覚えなければならないとします。
次の方法のうち、どちらがより効果が高いと思いますか?
① 1日20語ずつに分けて少しずつ覚えて、5日間で100語覚える。
② 1日100語を5日間繰り返す。
中高生の中には①のやり方で単語学習をしている人も多いかもしれません。
しかし、実際に定着しやすいのは②なのです。
冒頭でも述べましたように、
「人間は忘れる生き物」です。
今覚えたことも、
1時間後にはその内容の半分近くを忘れてしまっていると言われています。
これは一般的な人間の脳の構造ですので仕方ありません。
しかし、
思い出すことを繰り返すことによって、
覚えたことが忘れにくい記憶として定着していきます。
1日に覚える量が少ない方が覚えるのは楽かもしれません。
ですが、結局その翌日はまた新しい20語を覚えなければならないので、
前日覚えた20 語を思い出すことなく、
翌日また翌日と、復習をしないままどんどん先に進んでいくことになります。
5日目の20 語を覚える日には、
1日目の20語なんて遠い昔のあいまいな記憶…
ということになってしまうのです。
一方で、②の1日100語を毎日覚える方法は、
1回に学習する語数が多く、
最初は大変かもしれません。
しかし、
毎日すべての単語にふれるわけですから、
毎日すべての語の復習ができるということにもなります。
たとえ1日目〜2日目に覚えられない単語がたくさんあったとしても、
5日間同じ100語を見て、発音して、意味を確認するという勉強を繰り返せば、
日に日に覚えた単語が増えていくはずです。
単語が定着するまでは、とにかく
毎日欠かさずその単語にふれることを大事にしてください。
赤シートを活用しながら暗記確認を繰り返し、
「覚えたい単語を目にしない日」を作らないようにしましょう!
ちなみに私が受験生だったとき、
トイレやドアなど家中に覚えたい単語を書いた紙を貼りまくりました!
こうすれば、イヤでも単語を目にすることができますよね。
家族には少々嫌がられますが…(笑)
まとめ
いかがでしたか。
確かに単語を覚えることは大変です。
大学入試や資格試験となると、一段と高いレベルの単語が求められます。
しかし、語彙力を増やすことで、読める英文・聴ける英文の幅が広がり、
ライティングやスピーキングの表現も豊かになります。
語彙力アップが、四技能すべてのスキルアップにつながるということを忘れないでください!
1語でも多くの単語を定着させ、ストレスなく英文の読み書きができるようになりましょう!